20代の頃、仕事中に目がかすむ症状がでました。その日の帰宅中のバスの中で視界が急激になくなり、バスから降りて「これはやばい、どこかに連絡しなきゃ、救急車、家、」と考えていたら、思考と身体が一致しなくなりました。
声も「あー、うおー」としか出ず、立っていられずに道端のポールに倒れかかっていたところ、通行人の方が救急車を呼んでくれました。
運ばれた先では、医師の言っていることは分かるのに口からは「あああ、あああ」としか発することができず、視界は完全になくなり、こちらの意思を伝えることができません。
見た目ではパニック状態と判断されたのか安定剤を飲ませてもらいましたが、水が飲み込めず錠剤ごと口から漏れてしまいます。
数時間ほどベッドに寝かされていたら視界が開けてきて、喋ることもできるようになりましたが、頭がチカチカする感じと目の焦点が合わない状態が数週間続きました。
後日精密検査を行ったところ、身体や脳に異常はみられないが「一過性脳虚血発作」の可能性があるということでした。この病気の予後自体は悪くないのですが、脳梗塞の予兆でもあるので注意が必要だそうです。