※ネタバレ注意
前作の『オトドケモノ』は、細かく見ていったら多少の曖昧さや一貫性のなさはあったりしたものの、
大筋では破綻はなく、最終的なオチまでの伏線は作品内で描写されていた。
しかし、今作のオチはすごくご都合主義的な後付けな上にSF的な整合性もかなり怪しい。
現時点の何かを存在させてオトドケするために、
その副作用として謎空間でない過去の時点に元の姿で戻すのは都合が良すぎると感じた。
しかも絶妙に未来にいた記憶は残っているので、翔太はこの後アキラに対して丁重な対応を取るから、
結果として今作の一連の流れは発生しない、いわゆる親殺しのパラドックスが発生したことになる。
これらは物語の根幹に関わることで、この大きさの矛盾を個人的には受け入れられなかった。
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