30歳になった時よりも、何やら心に引っかかる。
だって40代と言ったら、自分が小学生の時の親父の年齢だ。いつのまにかそんなに歳をとったんだ。
そして、40歳の自分に十分な価値があるのか、なんてことを考えてしまう。主に仕事について。
同い年の知り合いや、元同僚の活躍を聞いて、あぁ、聞かなきゃ良かった、なんて思うことが増える。それこそ子どもの頃に、親がスーパーの世間話の後で「あそこの家のXXくん、XX高校の進学コース行ったんだって。すごいねぇ。」と悪気無く言われた時の焦りや苛立ちに似た気持ちだ。たぶん。
安定が欲しくなる。多少弱くっても、目立たなくても、安全地帯にいて雨風を防げるならばいいじゃないか、という気持ちが強くなる。変化が怖くなる。自分が対応できない可能性が増えるから。
でも自分の身体すら変化していく。前よりも確実に太りやすくなった。昼に脂っこいものを食べると、胃がもたれやすくなった。朝食をしっかり食べると、徐々に体重が増えていく。肉よりも魚が食べたくなる。昔聞いた親父の愚痴そのものだ。
自分の身体すら、自分のコントロールを変えて変化していく。他人や社会なんてなおさらだ。流れゆくまま、変わりゆくまま。この急流を泳ぎ切れるのか、果たして。自分は。
だいじょうぶ。気が付くと50になってるから。 人生終わりだから。
30代の間にストップの魔法でもかけられていた?と思うことはないわけでもないな。 40代になると定年までに自分がどの程度のポジションに行けるかがだいたい見えてくるし、後輩が上司...