コミケが、自分たちの存在を、大っぴらに肯定することごできる場だからじゃないの。テレビのニュースで扱われるレベルのオタクイベントってあれくらいでしょう。
前提として、通常は個人で、インドアで、ある意味物陰で楽しむ趣味だから、同じ趣味を持っている人間と、面と向かって会わなくてもいい、場合によっては会うことが難しい状態で。それが年に一度、巨大な会場で、世の中から認められたような気持ちで、大勢の同好の士が一同に会する。
コミケは祭り、と良く言うけど、何の祭りかというと、独立記念日なんだと思う。オタクの独立記念日。オタクの独立性、世の中で許容されているんだということを確認できる日。そういう意味では好きとか嫌いではなくて「必要」なんでないの。彼らにとっては。
だから運営がグダグダだろうが、お金の流れが不透明だろうが、大多数は問題視しない。祭りの開催自体が目的、存在証明なわけだから、その背後に黒いものがいようが関係ないんだろう。