2021-10-09

体育祭リレーアンカーの奴を羨んでた俺も先祖代々繋いできた命のバトンではアンカーなんだと気づいた

今年で30、生活は豊かとは言えず自分ひとりで生きていくのが精いっぱい。

結婚はしないのかとしきりに聞いてきた親はもう気を遣って何も言ってこなくなった。

一人っ子なので俺が結婚して子供作らなきゃ俺が末代である

親含め先祖様には申し訳ねぇなって思いながらも、ぶっちゃけ結婚すら無理だなって悟った。

別に俺なんかの血が途絶えたところで社会にはなんの影響も及ぼさない訳だけど血が途切れるのはこんなにあっけないものかと感じる。

そう考えるとなんだか無性に寂しくなる。

学生時代友達、つっても数人しかいないがそいつらはなんだかんだでみんな所帯持ちになった。すげーって思うのと同時に俺何やってたんだろとも思う。

別に怠けていたつもりはない。ただ社会人になって追われるように日々を送っていたら30になってた。

俺には仕事をやりながら恋愛やら趣味を広げる器用さは無かった。

もっと言うなら学生時代彼女作れてなかった時点で詰んでたんだろうな。

学生時代からずっと異性と縁のない人生を送ってきたけど、ふと体育祭リレー光景を思い出した。

運動音痴自分には体育祭など苦痛しかなかったが、リレーアンカーを任された奴の自信に満ちた表情、女子に声援を浴びる姿を羨ましく感じていた。

そんな俺が先祖さん達が繋いできた命のバトンではアンカーになったらしい。

もちろんただの皮肉だ。

ただ俺で最後というからには、精いっぱい生きてみようと思う。あの日全力で走りぬいたアンカーみたいに。

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