お昼に何を食べようか悩んで、最近できたばかりの有名豚骨チェーンで食べてみることにした。
一瞬躊躇したが、なんとなくお腹がラーメンになっていたので食券を買う。
まずい。まずかった。
うまいっぽい味が口に飛び込んでは来るが、なんの余韻もなくにんにくとオイルの臭みだけが不快に残るばかりだった。
以前愛媛で同じ店に入ったときはもっと感動的にうまかったのに何が違うんだろうか。
途端に1,000円払ったのがバカバカしくなってきた。
最近ではお昼ごはんなんておにぎり1個とコーヒーで済ますような生活で、別にお金がないわけではないのだけど、それで満足できるという感じだった。
たまにお腹が空いているときは牛丼を一杯。並盛でも食べ切れないくらいにお腹は膨らむし、なにせうまい。
肉を存分に味わえるし、それでいて油っぽさも思うほどない。
普段の食事代に比べて少しの贅沢でその満足感を得られるのだから素晴らしい。
それに比べて、たかだかラーメン一杯に1,000円は高すぎる。
そこまで考えて、自分の日々の生活がいかに貧しいのかに気づいてハッとなった。
そうか。これが貧困か。
普段は節制くらいの感覚でいたが、いつの間にかラーメンに1,000円払うことに価値を見いだせなくなっていた。
バカバカしいから払いたくないんじゃない、僅かなお金だから大事すぎて使えないだけだったのだ。
これが貧困か。
ラーメンはそもそも1000円の壁ってのがあるらしいし、店は価値を作るのに一生懸命すぎるんだよな 結果として一瞬で覚えてもらえるくどくて濃い味のもう当分はいいやってラーメンにな...