ここ6~7年ぐらい香川に頻繁(年に15回ぐらいかな?)に出張に行っている。高松や善通寺やそんなあたり。
出張先の地元のおっちゃんがうどんマニアなのか毎回いろんなうどん屋に連れて行ってくれる。
うどんのことを語らせるとこっちが引くぐらい語ってくれて「ああこういうのが郷土愛なんだな~」と疎ましくも微笑ましく思いながらうどんを啜っている。
しかしだ。
彼らが愛してやまない、偏愛しているといってもいい本場の讃岐うどんなんだが、正直丸亀製麺に劣る味ばかりなんだ。
通い始めて数年の若輩者が言うのも何なんだが確実に味の平均値が落ちてきている。(たまにうまい店もあるがそれでも丸亀製麺とどっこいぐらいか)
で、地元を愛するおっちゃんには絶対に言えないんだけど、大阪や東京で食べる讃岐で修業したという大将がやっている讃岐うどん店の方が確実に本場よりうまいんだ。
微妙な差とかじゃない、もう圧倒的に都会の讃岐うどんの方がうまい。
なんでだろうと昔は思ってたけどもう自分の中で結論は出ててね。
本気で勝負するぞ、稼ぐぞと思って都会に出てきてる人と、日常の牧歌的な安くておいしい郷土食ではフィールドが違い過ぎて比べちゃいかんものなんだなと。
あらゆるジャンルのうまいものがひしめく都会で自分のうどんを選んでもらおうと思ったらそりゃ洗練されていくし、
うどん偏愛マニアだらけでほっといても勝手に食べに来てくれる郷土食じゃそりゃ違うものになっていくわ。
もちろん郷土食の良さを否定するつもりは毛頭なくて、かけ1杯190円なんてそれだけでただただすごい。
だけど味は絶対に都会の讃岐うどんの方がうまいし、丸亀製麺にも及ばない店が大半なのはどうしようもない事実なんだ。
ごめんな、おっちゃん。
蛇足だけどもっというと今一番大衆けするだろううどんはウエストや資さんうどんのような福岡のやわめん系。
初めての人間を連れて行っても讃岐うどんは安さに驚くけど味では驚かない。