母が亡くなった。
手の親指や人差し指を手術で取った。
面会に行くと暴れた。
哀れすぎる母だった。
包丁を持って暴れるので逃げて回った。
子供の私と鍵のかかる部屋に篭る、
窓の隙間から覗く父の姿は
自分は忘れられない。
だが結局、酒はやめきれず
酒に酔って、
当時住んでいた家の近くの
船着き場の桟橋から落ちて亡くなった。
そのあと
濡れ衣をきせられた。
母は病んでいった。
妄想が始まる。
「誰かに追われる、覗かれている、聞き耳をたててる」
生活がある、家庭がある
躊躇なく入院させた。
それから30数年
だから、、、、
母が亡くなった時
切望した。
そんな自分勝手な望みなど叶うはずもない。
自分も長く病んでいて
今
母と同じ病院に通っている。
いつか母と同じようになるような気がする。
母は私の病みを持って逝ってはくれなかった。
母の遺骨の前で泣きながら苦しいと吐く。
弱者男性に女をあてがった結果か
何で人生はこんなにつらいんだって思うことあるよね。
あなたが少しでも幸せになれますように。