2021-05-29

[] 小熊は考えた。リアリティラインを大きく逸脱してしまえば問題ない

小熊はひとまずマフラーを竹槍にすることにした。直管の大きなやつだ。

ハンドルチョッパー気味にし、日章旗エンブレムを入れることを怠らなかった。

これだけでは物足りなかったので、オプションとしてラッパをつけてゴッドファーザーテーマが鳴らせるようにした。

こうした改造をしたことを礼子に報告すると、礼子のテンションは上がった。

彼女は車にも手を出し、車高短に改造したかと思うと特服まで買い込んでしまったのだ。

もはやカブとは関係のない世界突入していたが、二人は満足だった。

マイルドヤンキーいたことをアニメ版発言してはならないことで、鬱憤が溜まりまくっていた。

思う存分デコレーションで発散した。

彼女らはコーヒーショップバイト恵庭を誘ってチーム超火舞(スーパーカブ)を結成。

静岡浜松から富士周辺の地域制圧、いつの間にかデコトラのチームも巻き込んで、南海トラフで水没しかねない地域すべてを制圧した。

制圧地域の選定に特に意味はなかった。

流石にここまでやればクレームが付くことはないし、鬱陶しい弁護士のご託宣も聞く必要性がない。

小熊は一人コーヒーを飲んだ。

苦い。



ホネ・ケンコー

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