20世紀の民主主義思想は「政治参加」を極めて重要史してきた。
なので、記事にあるような政治的試みは、覚悟はないし実質的効果もないし本人たちも実は大して本気じゃない試みではあっても、少なくとも「参加」ではあるので、民主主義を良くする要素として、歓迎されてきた。
でもこの21世紀にそういった政治参加の理屈は明確に崩れてしまっていて。
なぜならば、実際に民衆の政治参加が進んだら民主主義は上手くいかなくなったからね。
貧しくて学がなくて政治になんかあんまり興味無かった人たちが、無関心を捨ててSNSを通じていよいよ政治に興味を持ち、トランプ的なものを各国で当選させている。
通常の政治参加理論では、仮にトランプ当選が失敗になったとしても、政治参加によって経験をえた大衆は少し賢くなり、その分だけ社会が良くなるとされてきた。啓蒙思想の亜種だね。
でもそういうことは本当になるのか? という点が疑わしくなっている。
SNSでトランプ運動に参加した人たちは、覚悟なきハンガーストライキになあなあで動員された人たちは、その間違った運動の影響をえて、意固地になり、ますますバカになるのではないか?
……という話になっているのに、君の言うような覚悟なきハンガーストライキを、20世紀の考えのままに称揚するリベラルメディアは、確かにちょっとよく考えないとと思うよね。