古き良きドラゴンボールでは、かめはめ波に代表さららように、「気」という身体エネルギーの爆発的な放出、その強さによって相手を圧倒するというのが主な戦い方。
体内のエネルギーの放出、これは射●のメタファーと見ることができる。そう考えると悟空とご飯の親子かめはめ波とか、セルとのかめはめ波合戦とかはその… 考えるのをやめよう。
一方、最近の鬼滅の刃では、かめはめ波のような身体エネルギーの放出が見られなかった。刀の型から繰り出される技はイメージと説明されており、刀という身体の延長、その技術により戦うというスタイルが最後まで続いた。(謎の遠距離攻撃を発生させた風柱は例外。)
鬼滅の刃で男性性のメタファーだったものは何か?無惨様ではないか。無惨様は身体から無数に伸びる超スピードの触手(意味深)で攻撃するし、全ての鬼を生み出した繁殖の鬼でもある。ただ面白いことに、こいつはマッチョな男性性とは少しズレていて、自分の力を誇示するために見せつけるようなことは極力避けている。この点でもなんというか現代の複雑さが反映されているようでおもしろい。