京大の研究が出てきた事で「GOTOトラベル」と感染拡大の関連性はようやく実証されつつあるみたいだけど、それがなければ、
A《「GOTOトラベル」が直接感染の拡大に関わったという実証的なデータはない》派
B《「GOTOトラベル」が国民の緩みを誘発して、間接的に感染拡大に関わった》派
の両者の溝は永遠に埋まらなかったように感じた。だってそもそもこの二派は別のこと言ってないもの。前者は「間接的な影響……なんて不確かなことは何も言えない(間接的な影響までは否定してない)」だし、後者は「直接的な影響……なんて限定して、前者は誰でも分かる現実から目をそらしている(直接的な影響が実証できないことは否定してない)」なんだからね。両者は同じことの側面をそれぞれ言い立てているに過ぎない。つまりこれはあくまで”政治”的な話なんだ。
前者は「間接的な影響」が不確かなものだと否定する科学的立場に立っているように見せているけど、本当は「影響があるということになったら困る」という政治的立場で否定してるに過ぎないし、後者は「間接的影響を否定するのはおかしい」と現実主義的立場に立っているように見せているけど、これも本当は「影響がないということになったら困る」という政治的立場で否定しているに過ぎない。だから不毛なんだ。
そしてこれは、これまで各種の規制論で見られた対立と全く同じ構図なんだ。
A「暴力的ゲームが青少年の心身に直接悪影響を与えたというデータは無い」派vsB「暴力的ゲームが青少年の心身に悪影響を与えることは明らか」派
A「性的出版物等が性犯罪を誘発するという直接的データは無い」派vsB「性的出版物等が性犯罪等を許す雰囲気作りをしていることは明らか」派
同じ構図も何もな……統計学って知ってる? お前、頭すごく悪いだろ