もう覚えてる人も多くないと思うが、日本はチームスポーツにおいてメンバーにインフルエンザが出てきたにも関わらず、出場辞退せずに強行出場した前科がある。
出場予定メンバーの1人である小野寺佳歩選手が初戦の直前にインフルエンザ発症。チームメンバーは当然ながら現地で生活を共にしており、かつ宿舎の部屋は3人・2人と分かれていて、インフルエンザに罹った小野寺選手は3人部屋の方に入っていた。
今のコロナの基準なら、間違いなくメンバー全員が濃厚接触者扱いだし、かつ小野寺選手と一緒の部屋だった他の2人はインフルに感染していた(ただし無症状)可能性が極めて高い。今の国民感情なら「出場辞退」一色だろう。
しかし実際は小野寺選手を3試合の欠場させただけであり、チームは五輪の最初から最後まで出場した。それどころかカーリング代表チームのスキップは五輪の開会式で日本選手団の旗手まで務めていた。つまりインフルエンザでも五輪出場を強行してしまっていたので。
こういう強行の前科があるから、コロナでワクチンがない状態でも「日本は五輪を開催する」「開催しないと死んでしまう」と政府やアスリート側から言えてしまうのだろう。