昨日、40代前半の従兄弟が突然死しました。彼とはこの20年近くほとんど会っておらず、何年か前に結婚報告の会食をしたのが最後の記憶です。
彼は関東の自宅で倒れたそうです。一度は病院に救急搬送されましたがその日のうちに自宅に返され、自宅に戻ってから再び倒れてそのまま息を引き取ったそうです。満足な治療や入院が叶っていれば救えた命だと思います。幸い、事件性がないとわかりました。それが唯一の救いです。
彼が入院や治療を断られた直接の原因はわかりません。しかし、新型コロナの影響でベッドが満床になっていたか、治療体制が確立できなかったのではないかと私は思っています。
これが去年の話ならば、医療関係者を叩く増田になっていたかもしれません。ですがこのコロナ禍において病院のベッドが足りなかったり、必要な電力が足りなかったりしている現状を鑑みると、決して的外れとはいえないのです。
これは全く自分の中の話ですが、従兄弟の死は、コロナ禍における災害としてほぼ初めて体験した事象です。いままでビニールシートの向こうにいれば安心だったコロナが、不意にこちら側に手を伸ばして来たのです。もちろんこれが本当にコロナのせいかはわかりませんが、少なくとも私の中では医療崩壊を裏付ける引き金になりました。日本は確実に「できる治療ができなくなっている」と思うのです。