皇居は、龍脈を流れるエネルギーが吹き出す龍穴のある場所にして、祭祀王の住まうところである。
その周囲をランナーがぐるぐると回ることで、マニ車を回すがごとく、スピリチュアルエネルギーが生ずるのだ。
そうでもなければ、あんな排気ガスを吸うだけのランニングに人々が夢中になるはずもない。
駅伝(その名称は「易伝」に由来する)は、皇居ランで生じたエネルギーを更に高める行為である。
ランナーは、タスキにエネルギーを蓄積し、箱根まで行き、また戻る。
世俗的には一見無意味にも思えることこそが、宗教的意味合いが存する所以である。
時には、人々に混じって山の神や宇宙の帝王が参加していることもあるという。
誰が葬式にエンターテインメント性を求めるだろうか。