これまでの人生にはある程度決まった道があって、子供の頃は家族と暮らし、学生の頃は授業を受けて進級し、就職して、数年。自分は恵まれていたということに気が付き(婚活でいう「『普通の人』は希少」みたいな、特別良いところがあるわけではないのだけれどいろいろな条件に恵まれていたというか、大きなマイナスがないというか)、いま持っているものを以て既に人生が安全圏にあるように思える。安全圏にいると思ったら退屈で、白紙だからといって描きたい夢があるわけでもなし、でも漠然と思っていたよりいろんなことができる気がして、少しわくわくしている
助け合える家族と貯金と、PCがあればできる仕事と健康を持っている。高価なものもお金のかかる趣味も、持ち家も子供もほしくない。英語で生活できる。ここに住んでいる理由がない。他のどこかに行く理由もないけど、物価の安い外国を転々としてみたらどうだろう。タイとか、ハンガリーとか。故郷が恋しくなるかもしれない。刺激的な出会いがあるかもしれない。