2020-10-30

写真のように見える絵に感動する人は、何に感動しているのか。あなたが感動しているソレ、写真ですよ?

Twitterで定期的に流れてくる

「これ、実は手描きなんです」

「これ、実は油絵なんです」

写真かと思った!」

写真じゃないんですか!」

このくだりに疑問を覚え、キーボードを叩いている。

スーパーリアリズムという、写真のような絵を描く手法がある。

解像度写真が撮れるカメラがあるのに非効率だし、感動する意味が私には理解できない。

そもそもそもそもだ。

「これ、実は油絵なんです」と載せているソレは、紛れもない「写真である

美術展で見る油絵は、絵の所々が隆起し、角度によっては違った表情をする。

にもかかわらず、写真におさめてしまっているソレは、平坦で紛れもない「写真である

事実はここまでとして、写真のように見える絵に感動する人は、何に感動しているのだろうか。

美大を出た人は、全員がスーパーリアリズムを描けると言っても過言ではない。

一年かけて写真のような絵を描くよりも、一年かけて素晴らしい写真を撮った人の方が素晴らしいのではないだろうか。

プログラマでいえばコピペツイッターでいえばパクツイ映画でいえばオマージュ音楽でいえばカバー

いろいろなパクリがあるが、スーパーリアリズムパクツイに限りなく近い。

何が言いたいかというと、「実はこれ、手描きなんです」を言わないと称賛されない事実から目を背けるな。

何が言いたいかというと、「写真だと思いました」は褒め言葉じゃなく、芸術に対する侮辱であるということだ。

以上、私の感想だが知人や家族にこのことを話すと「ひねくれている」「素直にすごいといえ」「じゃあ描いてみろ」と言われる。

ひねくれていると思うなら、ひねくれているんでしょう。すごいとは思うけど、写真でよくね?じゃあ描いてみろ、だから写真でよくね?

あなたが見ているソレ、写真を模写した”写真”ですよ?

  • Photoshopのレタッチによってほとんど非現実的なほど芸術化されている写真に対して、機械で撮っただけじゃん的な評価がされていることが不当であるともいえる

  • わかる。「ふーん、写真みたいだね。で?」と言いたくなる。 昔は写真がなかったから写真みたいな絵は価値があったかもしれないけど今はどうかな。むしろ写真がメジャーになったこと...

  • 美大を出た人は、全員がスーパーリアリズムを描けると言っても過言ではない。 なんで写真のような絵を描ける人は、みんな写真のような「現実にある光景」を書くんだ? なぜスーパ...

    • なるほど… 美大を出たレベルにある人しかスーパーリアリズムを描けないのは、 それがシーンのチョイスまでを含む、リアリティの顕現に特化させた専門技術だからか。 だとすると...

    • 非現実をリアルに書くのはあんまり需要がなくて 写真を再描画するようなのは「労力や努力量=評価」みたいな思考の人にウケるからじゃないかな

  • 技術に対して賞賛してるんじゃないのかな? 職人の技だって機械化した方が均一化できるし、重量挙げとか徒競走的なスポーツだって機械使った方が速いし重いもんも持てるのは当たり...

  • スーパーリアリズムに感動する人は、完成した絵そのものに感動しているというよりは、技法に対して感動しているんじゃないだろうか。 機械の助けを借りず人の手だけで写真と区別が...

  • 人間カメラ

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