2020-09-09

デジタルマンガ絵の世界を一変させた

 キャラクターイラストを描くのが趣味だ。そしてお絵描きしてると色ぬりも付いてくることが多いわけだけれど、色ぬりが苦手であるキャラクターポージングかについては理想が見えるからそれに近づけていけるけど、色ぬりの理想が見えない。正確には、理想は見えるのだけれど、その理想レベルが低すぎる。


 デジタル塗りが一般化してからキャラクターイラストの色ぬりのレベルが物凄く一気に上がったと思う。

 二十年前のキャラクターイラストの塗りは、固有色がそのまま塗られてて、それに対して陰とハイライトが適切に入って、固有色の配色が魅力的なら上手に塗れているというものだった。けれども今は上手に塗るだけじゃ足りない。印象派独自の色使いで一気に絵画世界を変えたみたいに、デジタル塗りが一般化してから色使いの幅の振れ方が一気に広くなった。

 これは、デジタルで色が塗れるようになったことにその要因がある。技術的な要因がこのブレイクスルーを起こしたのだ。

 絵の世界デジタル技術が持ち込まれた時に何が起こったのかというと、描き方の自由化が起こった。

 アナログ時代の絵の描き方は、メソッドがかなり固定されていた。まずラフを描き、下描きを描き、ペンを入れ、色を塗った。その色の塗り方も、まずは広いところから薄い色で塗り始め、少しづつ濃い色で細かいところを塗り進めていくのが基本だった。

 この手順は前後したりは出来なかった。なぜならアナログは、『やり直せない』からだ。

 でも、デジタル時代の今は違う。まず色ぬりから始めてもいい。ペンは後からでも入れられる。むしろペンを入れない表現もある。自分イメージが完成するところまで、いくらでも『やり直しができる』のだ。

 加えて、そうした技術が人のイメージする力を引き上げているようにも思えるのだ。

 さて、自分の絵の話に戻ると、私がもし二十年前に今の色塗りができていたのなら、それで満足できていただろう。キャラクターの色を上手に塗る以上の表現など、めったに見つからなかったのだから。でも今は違う。

 単にキャラクターの色を上手に塗るだけではなくて、表現として華やかな色使いをしているイラストがたくさんある。それらと自分の絵を比べると、足りない、と感じる。だから、私もイメージする力を引き上げなければならない。

 頑張る。

  • 塗りは光源や質感と立体感の演出がわからない   3Dモデル作成することが多分正解だなと思いつつ作ってない まずは自作PCの中身アップデートするところからだな i7だけど第1世代だよ、...

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