香港に行っておいてよかったなっておもう。
「政治がどうでもそこに個人の生活があって、そこに住んでいるのは『全人格を説明する言葉が100%かわいそうな犠牲者でしかない』という存在でも、モンスターでも、洗脳済みで意思疎通も不可能なマシーンでもない」ということを見て感じることができたから。
もちろん、特定のことに深く語り合ったり、基本的な価値観のちがいに「そこは理解できないな」って思うことはこれからもあるんだと思うけど、「政治体制がアレな国に住んでいるから、その国の人も文化も冷静に見られない」という感じには「いや人間だから。毎日なんか喰うし、道歩いて声かけたら返事くらいは返ってくるから」と自然なハンドルの切り方ができるようになった。
あと「よくよく考えたら、同じ国にいても価値観理解できてなくね?」と考えて「やっぱ日本人はこうだよね、言わなくてもわかってんだろ」って感覚が少し薄まった。
わかんない奴でも「こいつは無理だ、最悪な場所が合わない」ってやつと「わかんないけどまあこいつとは一緒にやれるな」ってやつがいる、そういうことだ。