2020-09-01

囲碁は「常に一番いい場所を確保するゲーム

プロ同士の囲碁の対局は、広い盤面をあっちこっち行ったり来たりするので、初心者から見るとかなり意味がわからなくてキツい。

初心者が学ぶ囲碁は、手筋や石の生死、九路盤での実戦などが続き、とにかく「局地戦」に特化して成長してしまう。

ところが実際の十九路盤の対局はそうではない。

あっちに仕掛けたと思ったらこっちに仕掛け、相手するかと思いきやさっき無視した場所の防御を始めるので、異次元試合しか見えないだろう。

19×19の広い盤の中で、「今一番価値の高い場所」をとる。

この原則を頭に置くだけで、だいぶプロの対局は見やすくなるはずだ。

たとえば、ある箇所を確保しようと石を置く。相手はそれを妨害すべく、自分の石を近くに置くだろうか?

もしそれが最序盤であれば、普通そんなことはしない。別の空いているところに石を置く。

なぜか?相手が既に手を掛け始めた土地ちょっかい出して半分分けてもらうより、未開の土地自分ひとりのものにするほうが得だからだ。

局面が進むと、その場所より価値の高い場所がなくなって、ここは渡すわけにいかぬとちょっかいを出したりもする。

だがその場合も、即その場で戦いになることは少ない。

なぜなら石が競り合っている場所は、基本的に全部自分の陣地にすることできないので、その場所一生懸命防御するよりもっといい土地を逆に取りに行くほうが価値が高いからだ。

このあたりは、「もしその場所に2手打たれたらどれくらい困るか」を考えるとわかりやすい。

あなたはそこに2手入れていいですよ。その代わり、その間に私は別の場所に2手入れさせてもらいますよ」

この取引に利があるとなれば、平気で他の場所に手を移すことになるだろう。

中終盤になってもこの考え方で観戦が可能だ。

コウの競り合いも、寄せの順番も全てこの「そこに2手やられるのと別の場所に2手置けるのとどっちが大きいか」で見ることができる。

これを知らないと行ったり戻ったり大変ストレスのかかる観戦になってしまうだろう。

  • つねに、あいてに嫌な思いをさせ続ければかつゲーム

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  • 盤面が広いし王がないから局地戦を強要される将棋よりも戦線の放棄が許されるので、そこが楽しくもあり難しくもあり しかしなかなか伝わらないw

  • 2手って表現いいね。自分が打ったら、次は相手の手番なので、眼になる候補を3つぐらい(ないし逃げ道)を確保しないと相手に打たれちゃうんだよね。

  • 画像処理して現在確保できている陣地の色分けと陣地の広さのカウントしたら駄目なんですかね 将棋でも解説で駒の利きを可視化してやってるのはあまり見ないけど、あれはなぜなんだ...

    • ごく単純に言うと、飛車を動かしたいとおもっているやつに 角のきき筋をみせると邪魔だから。というよりいまの1手だとみりゃわかるから。 そうすると、ごく初心者向けってなって、...

    • 囲碁は知らんが 効きを色分けして見やすいと思う人は将棋放送見るレベルにはいないでしょ ShogiGUIの候補手可視化みたいのならそれなりに需要あると思う

  • 性欲がなくなって、もう一ヶ月になる。 26歳になりたての女。 人並み以上に性欲はある方だった、と思う。 女同士でそんな話はしないので、たぶんだが。 相手がいないので一人での...

  • googleのAIに負けた以降中韓で囲碁人気が下火って本当なのかどうか知りたい

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