2020-08-27

ずっと普通になりたかった

僕は今日ADHDと診断された。

これまで普通を装って生きてきた。本当はこうしたい、ああしたい、けどそれは『普通』じゃないからという理由で、普通でありたくて自分を殺してきた。

けれどそうやって自分を殺して生きていると、ある日衝動的にキレてしまう。

相手からすれば急に音信不通になり、滅多に酒など飲まない人間が突然酒に溺れて出社できなくなり、給料貯金もせずに全部パチンコ・性欲・物欲無駄遣い。

貯金ゼロアル中セックス依存

それがいけないことだともちろん知っている。人並みに幸せなりたければ人並みのことをしないといけないと理解している。

それでも35年間、なんとか生きこられたのは周りの支えがあり、親や先生方の教えによって、自分にもなんとか表向きを取り繕うだけの常識があったからだ。

それが普通ではないと僕は知っていた。

ある人は言った。生きている以上誰もが自分を偽り、それなりに辛い目に遭いながらなんとか生きている、と。

それはもちろんそうだと思う。

けれど自分はこの世界では生きにくかった。歳を取るほどに自分普通じゃないことを嫌でも思い知り、歳を取るほどに自分普通になりたかった。

親も歳をとっていき、僕を支えるには老いすぎてしまった。

頼りになると思っていた人たちは愛想を尽かして僕から離れていった。

僕にどうしろというのだ。

どこの誰に相談すればうまくいくのか、それともも自死を選んだほうがよっぽど社会のためなのか、僕にはわからない。

病名がついたからといって何も解決はしていない。

僕は、生きにくい。

僕は今日ADHDと診断された。

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