先日母が所用で銀行に行った
母は現金ばかりをため込んでいるよくいる高齢者である。その口座は生活口座ではなく億オーダーの金が入っており、都内じゃ珍しくもないんだろうがこの田舎ではまあまあの顧客であるのだろう
いつものように金融商品の勧誘をされて、途中まで大人しく聞いてたらしいのだが、今回は気が乗らずやんわり断ってたら預金の使い方について上から目線で指図されたらしく
あまりのしつこさにブチ切れてその場で口座を解約したとのことだった
買い物ついでにふらりと銀行に立ち寄ったため、今回に限って担当者が支店に不在で、別室に連れて行かれることもなく何も知らないと思われる窓口の人が対応したそうだが
いきなり口座を解約するなど、担当者への義理を思えば中々できないことである
しかし母は、何も言わずニコニコ笑いながら不満を溜め込み閾値を超えると突然人が変わったように爆発するタイプのゼロ百人間であった
母曰く窓口の人は青くなって平謝りしてきたそうだが、「ごめんなさいね」と笑顔で手続きをしたこと、
去り際の担当者の顔がこの上なく痛快だったことなどを数年来見たことのないような上機嫌で私に延々と話した
その口振りからは母にとって最高に気持ちがいい瞬間だったということが窺えたが、その支店には他にも口座があるのだ
全くわからない。
ある程度金持ってる人はそういう人多いね。 金があるから普段は余裕があって寛容だけど、なまじ金という殴れる武器がある分一線を超えた相手は徹底的にやり込めるタイプ。