換地(かんち)とは、土地の区画を整理した際に新しく与えられた土地のことである。
例えば、農地までが遠かったり、農地が入り組んでいて耕作する機械を入れるのが大変なときに、土地を交換して整然とした形の土地にする。
このとき、考慮するのは面積だけではなく、地質や水利、環境などが照応するように換地することになっている。
一方、替地(かえち)というのは、収用した土地に代えて与える別の土地のことだ。公共事業の用地買収などの際、金銭に替えて譲渡される。
別に土地じゃなくてお金をもらってもいいじゃん? という話ではあるが、ダムのように村ごと引っ越して大規模に生活の拠点が失われる場合や、公共事業による土地価格の上昇が期待されるようなときに、替地が要求されることがある。いきなり遠くまで引っ越したら生活再建が大変だし、これから土地の値段が倍になるのに、安いときの値段で土地を買われても納得できない、というのがその理屈。
替地には歴史的な意味もあり、単純な土地の交換を意味することもある。ときには田畑の売買の禁じる法律の抜け穴としても機能した。また、江戸時代には所領・知行地の交換のことも替地と称した。