2020-05-18

[]イシモチ

パク・ミンギュの短編集を買ったら出てきた。韓国では高級魚で、感覚としてはこちらの鯛に当たるらしい。

イシモチとは耳石が巨大な魚を指す名称であり、ニベ科のニベ、またはシログチを指すケースと、テンジクダイ、またはテンジクダイ科の魚一般を指すケースがある。ややこしいことに関西関東で指す魚がずれているようだ。ちなみに、にべもないの「にべ」はこの魚の名前だそうである韓国の高級魚はどっちのことなのかは調査中。

以前から、同名の生物がいてややこしいとつぶやいているのだが、言われてみれば魚の名前もそうである郷土によって名前が違うし、同じ名前で別のものを指すこともざらである。これも魚が食生活に密接に結びついている日本ならではの現象なのだろう。正直困惑している。ノドグロ方言名で、アカムツが正式和名だと知ったときには混乱した。

うそう、そういえばこのカテゴリで「チョンセ」という韓国不動産賃貸制度が触れられていたけれども、その人も同じ本を読んだのだろうか。イシモチという言葉が出てくるのと同じページに載っていた。パク・ミンギュ、初めて読んだけれども作中の比喩がすごくいい。

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