2020-04-22

[]ポートースター

エドガー・アラン・ポー誕生日である毎年の1月19日ポー墓参りをする謎の人物のこと。

ポートースター」は「ポー乾杯する者」という意味で「ポエテイスターへぼ詩人」と掛けている。

彼はポー記念碑の前に立ち、コニャックで乾杯し、そのボトルと、三本のバラと、ときどきメモを残していく。

黒い服につば広の帽子銀色の杖、白いスカーフを身にまとい、顔を隠していた。

最初の目撃談は1940年頃で、彼が1998年に亡くなるまで墓参りは続いた。

1999年に残されたメモに、最初ポートースターが亡くなったので、息子が後を継いだとあった。

息子は、父親ほどこの行事に熱心ではないとみなされ、長年のファンから失望された。

2010年ポートースターは初めて姿を見せなかった。

2009年ポーの生誕200周年だったので、それが区切りとなったのだろうと考えられた。

エドガー・アラン・ポー博物館学芸員だったジェフジェロームは、

1976年以降のすべての来訪を目撃しており、ポートースターが行う「秘密の合図」を知っていた。

故に、2011年に四人の偽者が登場したときもすぐに見破られ、やはり本物は現れなかった。

2012年にも現れなかったことで、ジェフジェロームは「伝統が終わったのだろう」と宣告した。

2015年に、メリーランド州歴史協会は新たなポートースターを選出し、2016年1月にこの「伝統」を復活させた。

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