うちの祖母がのモットーが「いつもニコニコ元気よく」だった。子どもを相手にする仕事だったので、子どもたちにそう言うのはまぁ良いとして、別に楽しい日々を送っているわけでない孫に笑顔を強いるなよと私は腹を立てていた。(当時私は大学生ぐらいだったと思う。)
が、愛想が良くて調子良くおしゃべりする婆さんだったので友達はやたらと多く、誕生日やら何やら山のようにプレゼントが届き、何かといえば旅行や食事会などの誘いを受けて遊びに行っていた。
こっちは祖母のもらったプレゼント(本人の好みに合わないと放置して家族に押し付ける)の始末に苦労し、やたらとかかってくる電話の対応にもうんざりしていたけど、愛想の良いおしゃべり婆さんは世渡り上手だったらしい。
まだ祖母は生きているが認知症が悪化して筋の通った話はできず、足腰もきかないので車椅子に乗って特養で暮らしている。そんな状態でも特養の中では手のかからない婆さんらしい。特に暗くなることも現状を悲観することもなく、淡々と職員の皆さまのお世話を受けて暮らしているようだ。
それキモい男が真似してもニチャアって言われるからなあ