■家族経営のコンビニが１つ亡くなった。

もう２０年近くお世話になっていたのだが、遂に閉店した。

昔は、大きな病院の隣りにあって、時々、入院患者が点滴片手に訪れていたのを覚えている。

病院そばのコンビニはその１軒だけなので、見舞客も利用していたと思われる。

つまり…立地条件は非常に恵まれていたのだった。

オーナー兼店長は、たまにレジに立つことがあったけど、昼も夜もほとんどバイトさんが居た。

日本人のバイトさんが可愛かった。

「肉まん１つください」と声をかけると「カラシ付けますか？」と聞いてくれる優しさが嬉しかった。

５年前、病院は立て替えと同時に転居した。

距離にして５００メートルも離れていないが、最寄りのコンビニではなくなった。

バイトの時給は下げられ、中国人らしきバイトに全て入れ替わってしまった。

１年前、病院跡地に大型スーパーができた。

周辺住民も徐々に小さなコンビニよりも大型スーパーを利用するようになり、

レジは、店長さんとその家族が立つようになった。

客は・・・ほとんど居なかった。

パンもおにぎりも品ぞろえで大型スーパーに勝てるわけがない。

素人目にも、これでは経営が成り立たないように見えた。

いつまで続けるんだろうか？

と思いつつ、今日行ってみたら、既に看板は無く店は消えていた。

閉店のお知らせもなく、ただの空きスペースになっていた。

感謝の気持ちを伝える機会が永遠に失われた瞬間であった。

Permalink | 記事への反応(1) | 18:58

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