何かって言うと奴らは「個人情報保護法」があるので見せられませんとか言いやがるけど。
いったい誰のための、誰を守るためのものかって話。
以前、税務調査に入られて、勝手に俺の個人口座の入出金の履歴を銀行から取り寄せられたことがある。
何も問題なかったし、まあ、その権限を税務署が持っているのもわかる。
でも、前もって言ってくれれば、こっちから出してた。何もやましいことはないので。
けど、口座にいくらお金があるのかは知られたくないし、俺の個人口座にいくらの金が残ってるかは税務調査とは関係ないはずだ。
なのに税務署の奴らは俺の持ってる預金の残高まで勝手に見やがった。
そして、それは『資料』として何年かか税務署に保管されるという。
ただ、残高は関係ないだろ。
いわゆる、記帳したときの右端に印字される金額。そこは黒く潰して保管してくれと俺は要求した。
税務官は「わかった」と返事をしたが、その言葉、信じていいかどうかわからない。
なので、俺は「黒く消した後のその資料を実際に見て確認させてくれ」と要求した。
そこで、税務署の奴らが言った台詞が、「個人情報保護法があるので見せられません」だった。
は? 何言ってんの? 個人情報保護? その個人情報って誰の個人情報だ? 俺のだよね? 俺の個人情報。
その大切な俺の個人情報、税務調査とは関係ない部分をたしかに消したかどうか確認させてくれと言ってるのに、
「個人情報保護法があるので見せられません」とはどういうこと? マジで意味がわからん。
そう指摘しても、税務署の奴らはただ繰り返すのみ。
「個人情報保護法があるので見せられません」
だから、その個人情報は俺の個人情報で、俺自身が見ることに何の問題があるの?
が、何度そういったところで奴らは判で押したような返答。
「個人情報保護法があるので見せられません」