2019-06-08

クソ野郎

クソ野郎クソ野郎クソ野郎

なんで俺は何者でもないんだ

東京ってなんだ

俺は出てきたただの田舎者

すげえ奴らの真似事をしてはみるけれど

そいつらの眩しさに焼け焦がれて

終電逃した渋谷ネカフェでクソみたいなこの文を書くだけ

身の丈に合わないとはわかっちゃいつつも

憧れた誰かに近づこうと他人を傷つけた

身の丈に合わない自分を追い求めて

両親彼女友達、全員もれなく裏切った

自分が何者であるかもわからぬまま

ただ漠然とした生き方で大切な人を傷つけた

俺は何だ俺は何だ俺は何だ

後悔しない生き方をしようと決意をしたが

いつも己の愚かさに一人悔し涙を流す

後悔しかしてない生き方に口先だけの嘘を塗り固めて

訳知り顔に人生を語る

やめてくれ

俺は全然まっすぐな奴じゃない。面白い奴でもない。取り柄も何もない。全部口先だけの嘘だ。君が見ているのは全部幻想だ。そんな俺を好きにならないでくれ。俺を嫌わないでくれ。俺に憧れないでくれ。

俺は飲み会の帰りの道中東京の汚ねえ空に燻って輝くシリウスを見て、その美しさと穢らわしさが混在した空に人間と同じものを感じて咽び泣くような弱い奴だ。

プライドけが先走って真っ直ぐな生き方を忘れた

いつもは強がりを言う生意気な口が俺の心を見透かす

「いつまでこんなことしてるの?何かを成し遂げるためにここに来たんじゃないの?俺は何をするためにここにいるの?」

うるさいうるさいうるさい

言葉は頭の奥底に閉じ込めた。

暗中に刺すようにきらめくネオンサインが眩しすぎて

悔しさはアルコールで閉じ込めた

200円とちょっとで買えるスト缶で現実から目を背けた

目を背けた事実から目を背けてまた飲んだ

今この瞬間から俺抜きで地球は回って欲しい。

俺のすべてが無に帰す。もういいんだ。何も考えなくても、悩まなくても。

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