顔面がブスだからと心の中で言い訳をして、全てを諦めていたけど、本当は美少女になりたかった。
身も心もキラキラと輝いてる美少女に本当は憧れていた。それになりたかった。だからアイドルオタクになって、女性アイドルを応援していたのだと思う。
美少女になりたい、その感情を否定するために、私は自分の心にオッサンを宿した。私の心の中のオッサンは、美少女を消費し続けた。美少女達を客体化して、私は少女の顔に、身体に、声に、萌えまくった。
自分の中の美少女願望を、自分の中のオッサンに消して貰っていた。美少女になれないから、私は少女を丸ごと食べようとしたのだと思う。オッサンがオナニーするのと一緒だった。
私は、あの子になりたいけど、なれないから、あの子を性的消費してたのだ。
本当はあの子になりたかった。アイドルは私にとって、この世で一番輝いている存在。私は同じ女として、あの子と比較対象にもならない、足元にも及ばない存在。
そう思ってたけど、でも、私だって本当はオッサンじゃなくて女なんだ。
心の中にもうオッサンを宿さずに済むようになりたい。心の中を女の子にしたい。
まだ、私は20代だから、遅くはないのかな。いや、大分遅いとは思う。もう同い年のアイドルはアイドルを卒業しているし。
でも、私は私だけのアイドルになりたい。私の理想とする私になりたい。
ルッキズムは悪と言われるけど、可愛いのはいつでも正しい。私自身ブスだからこそ、そう思う。
可愛くなりたい。あの子になりたい。ずっと蓋してた感情が最近溢れてて、困っている。だって私はブスだし、整形する勇気もない。
それでも、私は一歩くらいは踏み出したい。似合わないと言われても、自分の好きな服を着たいし、その為に可愛いメイクをして、可愛いヘアスタイルをしたい。ブスでもそれくらいの努力はできるよね。
私は可愛くなりたい。