ダルビッシュ選手がトンデモとされる医療本を紹介して、話題になってる件を見て思ったことがタイトルなんだけどさ。
推測だけど、野球選手って基本的にみんな「※個人の感想です」の世界で育ってきてると思う。
小中高と野球をしている中で、「この練習には打率を上げる効果が論文で実証されている」と言って指導している人はまずいないと思う。「こうやったらうまくいったからやっている」だと思う。プロに入ってもそうなのかもしれない。
それから、彼らは一瞬一瞬が勝負なわけで。エビデンスがどうであれ、結果が全て。だからどんなやり方も平等に取り扱うし、それが結果につながればそれが正しくなるわけで。
だから今回のダルビッシュ選手の行動は彼からしたら何の問題もないんだろうと思う。
医学はそうではないんだろう。
だから衝突が起きた。
ただ、彼には彼の生きてきた文脈があるし、医学に従事してる人にも文脈があるし、その辺の折り合いをつけるのは難しいだろうな、と思う。
ただ医学的にいくら問題があると言っても、いきなり彼の文脈に入り込んで声高にそれを否定することはどうなのかな、と思う。もう少し医療側がコミュニケーションの仕方を考えたほうがいいと思う。
それは野球に限らず、スポーツ全般に言えることでは? 「この練習には○○を上げる効果が論文で実証されている」っていうスポーツがあるのかと。