「私、ちょっとおバカなところがあって!そちらの席は女の子が多いなと思って、反対の席にしちゃった!増田さんの隣に行けばよかった〜!」
と彼女は言ったが、いろいろ出まかせだなあとは思った。
会社の飲み会の席位置の話で、私と彼女は早めに着いた。左右にテーブルが2つあり、左のテーブルには若い男性、右のテーブルには年配の男性が先に座っている、という状況で 私と彼女が来店、席に着くことに。私が何となく右の年配の方の方の席に着くと、私のすぐ後ろにいた彼女は左の若い男性の方の席に着いた。
席についた瞬間、彼女とは離れちゃったな、まあしょうがないや…と思ったのは覚えてる。その後、私のいる右側の席に女性が増えた。なので女性のいる比率を見て左の席にした、というのは嘘だ。
席のバランスを見たのだとしたらたぶん、先に席についてる人に配慮して、だろうと思う。
入ってきた人が一方の席ばかりに集まると埋まらない席の人は居心地の悪い思いをするだろうし。
それに彼女は彼と割と仲も良かったから、彼を配慮して というのが彼女の なんとなく だったんだろう。
その先に席についた私も 無意識にバランスを取ろうとしてる。若くて雑談上手な男性と、一回りふた回り上の男性で、若い彼には誰かしら同席するだろうから、みたいな気が働いたのだと思う。
私の横に着いたのはとてもコミュニケーション上手の後輩男性。こういう場が得意でない私に配慮して、だと思う。
そのリア充コミュ上級者男性がテーブルのベースになって、若い女性社員がこちらのテーブルについた感じ。
主賓男性(寡黙)もこちらのテーブルについた。リア充氏がいたのはもちろんだが、年齢構成も高めで属性にばらつきがある卓の方が居やすいという判断はあったのでは。また、自社の社員も多かった。
飲み会の席位置、今までは自分が落ち着いて座っていられる場所を探すばかりだったけれど、
気を使う側にもなってたんだなとちょっと思った。