2018-09-07

累 14巻(最終巻)

発売日を心待ちにしていていざ買おうとしたらアマゾンでの思わぬ低めの評価

とはいえ予定していたのだし読むつもりだったので購入、Kindleで読む。

読み始めてすぐに、読み飛ばしたかのような感覚。前巻とうまく繋がらない。

独白から降板、その後はひたすら回想、独白と続く。

場面やストーリーがかなり端折られてる感覚があってしっくりこない。

ずっと謎解き・解説を読まされているようで、ドラマを楽しむという感覚イマイチ不足していたと感じる。

とはいえストーリーの展開としては妥当かなと思う。

あれ以上の落としようがないとは思うので。

本来は一月半ほど先の予定だったものを随分と早めたらしいと、レビューにあった。

映画等の予定もありで無理やり押し込めたのだろうか。

もし今後リテイクが可能なら、端折った主人公たちのドラマを書き足してほしい。

宵をやりたいと羽生田に伝えた後に五十嵐や野菊ともやりとりがあったはず。劇を辞めるにしたって劇団関係者達の困惑だったり興行問題だったりもう少し場面が見えるものがほしい。

最終巻ではかさねはいざなに対するあれこれの思いはすっかり打ち解け、理解しきっているかのような叙述だった。けれど母親に対してはずっと葛藤だったりいろんな思いがあったはずで、この点でも書き切れていないように感じる。

主人公はいろんな思いがあったはずなのだが、それらは行動や感情描写では描かれず、実はこうでした と説明されて終わっているような感覚

補足的な続編を期待したい。

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