小学校の時好きな男の子がいた。どういうシチュエーションだったか忘れたけど足を取られて転びかけたとき「大丈夫?しょうがないなあ」という対応をされたのがなんかとても嬉しくて、その後彼の前でちょっとした失敗をわざとするようになった。でも小学生の演技力なんてたいしたものじゃなく、ある日いつものように「いたっ」ってわざとらしく躓いたとき「わざとだろ」って呆れたように言われてしまった。すごく恥ずかしかった。わざとドジなふりをしているところがバレた、ということはつまり、相手のことが好きで気を引こうとしていたことがバレたということだし、もうほんとに恥ずかしかった。
大学生の時バイト先に好きな社員さんがいた。上記の失敗をしてから私はむしろ、好きな人に好きだということがバレないように腐心するようになった。それが行き過ぎて「別に好きではないけど?」ってやるクセがついてしまった。でもやはり好きだから、たぶんついついその人に目が言っていたんだと思う。
ある日バイト先での飲み会に誘われて渋っていたら「〇〇さん(私の好きな人)もくるから!」って言われた。あ、バレてるんじゃんって思ったら恥ずかしくてたまらなくなった。
そんなこんなですっかり好き避けするクセがついた。自分の好意=相手はきもがるって思ってしまう。だから好きな人相手だと挙動不審になる。逆に全然意識してない人には朗らかに振る舞えるので好かれたりして、なんでこんなことになってしまったのかと思う。