まず俺からな
この灯籠は触ると不幸になるやら、取り壊そうとした事業者に不幸が降りかかったやらで明らかに交通の邪魔になる場所に不自然に設置されていた。多分、ググると出て来る。
これは呪いの灯籠を実際に触った友人の話。
彼はオカルト否定派で、毎日灯籠に触れていた。アホだと思うだろ?オカルトなんて存在しないから触れると言っていた。
でも不思議と彼には不幸が起こらなかった。
そんな奴がいると触発されてみんなで触ろうと言い出す奴がいるわけだ。
でも俺はオカルト肯定派でビビリだからその友人とあとの仲間3人が触るなか、絶対触らんぞ!と言って触るのを拒否したわけだ。
で、仲間三人は1人は家が火事して、右手が3年間使えなくなる火傷を負い、もう1人は母親が自殺をして、もう1人はトラックにおかまを掘られて命より大切と豪語してたランエボが一発廃車した、が本人は打撲程度で済んだけどな。
流石に笑えなくないよな?
俺は触らなくてよかったなって今でも思ってるよ。
そして、それから4年たち、その灯籠はついに取り壊されたんだ。
今のところ事業者になにも不幸は起きてないという話だ。
でも、そういうわけにはいかない。
毎日触れてた友人は触れられなくなってから、勤めていた会社が業績不振で転職を余儀なくされ、婚約相手が大病になり婚約破棄、可愛がっていたペットの猫が車に跳ねられたわけさ。
俺は今でも思うんだけどさ、仲間の三人にかけられた呪いってさ、実は灯籠が友人の不幸を吸い取り、他の人に与えたんじゃないかって。