そこには、火の鳥 太陽編の地下都市で袋売りされていた妙に大ぶりのアレのようで
身近なもので例えるなら、100円ライターよりひと回りかふた回りも大きそうな、大層なやつが写り込んでいた。
田舎育ちの私にとってGくらい大したことではないのだが、問題は妻である。
虫、とひと口にたくさんの種をまとめてしまうのはいかがなものかと思わないでもないが、
奇怪な見た目でうじゃうじゃ、シャカシャカと蠢くものが苦手なのだそうだ。
大人しく動く歩行タイプの蜘蛛や、蟻なんかはまだ平気のようだ。
一階に位置する我が家ではこの歩行タイプの蜘蛛がよく出るのだが、
「くもさんがでた」との報告ののち、捕獲まではしておいてくれる。
ときどき、縁の歪んだ紙コップなんかを被せるものだから、くもさんが隙間から脱走してしまっていたりするのだが、その話はまたいつか。
さて、Gはというと、私が報告を受けて帰宅したときにはすでにどこかに消え去ったあとであった。
妻は怯えて寝室に隠れていた。
見つけたときにすぐ仕留めなければ次はないんですよ、と諌めながらも、念のため隅々を探すが見当たらない。
「もう、外に帰っていったかな?」などと妻は言ったが、一匹いれば十匹はいるのだというような教えもあるし、
某塾講師が出演するあのコマーシャルが、よもや他人事だと思っているわけでもあるまい。
そも寝室なんぞに隠れても、彼らにはドアの隙間から入り込むことなどお手の物だし、どこにもいなければそこら中にいるようなものさ、と私は思う。
とても、妻にはそんなことは言えなかったけれど。
一人でこの部屋にいるなんて無理やし、明日は一緒に帰ってくれへんと困る、と言うので、明日は帰り時間を合わせて帰宅することにした。
寂しいからゴキブリ殺してないけど、さっきは2匹いた 1匹ならいいかと思ってたが2匹いると気になるな
Gを💩に変換すると、すごく嬉しいのに。 大きなクモは殺しちゃだめだよ。Gを退治してくれるから。
すこぶるつきのGバスターマニアである私などは三角コーナーに生ゴミを残して多数のGをおびき寄せて殺虫剤にて一網打尽にしているため、台所はいつもコバエ天国である。