不思議なんだよなあ…。
他人が他人を愛することなんか出来るわけないじゃんって思って生きてきて、実際に誰からも「自分よりお前が大切だよ」なんて扱いを受けたこともないから、それが間違ってるとも思わないし、人間なんて所詮自分以外の人を心から大切に思うことなんてできないでしょ?もちろん血縁関係があったって他人なわけじゃない。
自分よりも大切に思うなんてできるわけないと思ってた。
普通に好きな人が出来てそれなりに大切に思っているけど、それはあくまで私の幸せに必要だと言うだけで、その人を自分よりも大切に感じているんじゃないと思ってたけど結婚した。
そしたら、もうバカみたいに自分なんか全然大切じゃなくなって、子どもの幸せのための道具とかパーツになって全然良くて、むしろ子どもが自活できる年齢くらいまで生きて働けたらそれで良くて、産まれて初めて自分よりも大切に思える存在の登場に、かれこれ十年くらい戸惑ってる。
こんなことあるわけないのに。
腹を傷めて産んだ我が子だって私が幸せになるためのただのパーツのはずでしょ?
でなきゃ我が子の育児放棄する親がいる現実が理屈に合わないじゃない。
意味がわからないけれど、それでもこの子の幸せの為なら自分の欲しいものは物質的にも精神的にもいらないと心から思える私は毒親予備軍なんだろうか。