理不尽なことで怒りをカッタことがあった。ものすごい叱責と責任追及だった。
どうしようもないクズ相手と考えるようにしたり、気の持ち方を変えてみようと工夫もした。
再度、同じような目に遭ったら、相手をぶん殴ってしまうかもしれないと感じて、意識的に避けるようにしてきた。
しかし、再会してしまうのだ。同じような状況で。過去の状況が鮮やかに蘇る。
どうしよう。殴ってしまうかもしれない。自分の感情に恐怖が沸き起こる。
周りに相談したが、モトモト風通しが良い職場ではないので、感情の溜飲を下げるくらいの効果しかない。
相手との会議が始まる。シドロモドロで報告。絶対にクル。相手を見ることもできない。
ところが相手は、何事もなくスルー。直ぐに次の報告を促して手元の資料を見ていた。
なんてことだ!この数日の憂鬱さ、恐怖は何だったのか!今度は相手への怒りが抑えられない。
今回も同じ状況だったのに、あの叱責は何だったのか!キチンと説明してみろ!自分は絶対に忘れないからな!
手のひらに爪が食いこむくらいに自分の握った拳が震えていた。汗で背中が濡れていた。
どうにか怒りが抑えた自分には、疲労だけが残り気分がとても悪くなる。怒りで気分が悪くことは初めてだ。
過去のあの出来事を相手は忘れているのか。そんなハズはない。それほど時間も経っていない。本当に忘れるのか?
周りは、そんなコトもあるよ。と言う。相手の怒り方を見ていたはずだろう?時間が経ってもいないし、あんな状況を忘れるって?
そうだとしたら、これは「罪」だ。
忘れることも「罪」になるはずだ。