「老人語」はずっと昔に成立したやつだよ
江戸に日本の中心が移っても、もとは日本の中心は京の都だったので、知識人や権威階級(当然年齢の高い人が多い)などに上方出身の人が少なくなかったし、
東国出身の知識階級も真似して上方風の言葉を使うことが多かった
江戸時代はフィクションの創作が盛んだったけど、そこで老人・知識人キャラクターをあらわす言葉使いとして上方風の言葉を使わせることも増え、こうして知識人や老人の言葉というイメージが庶民まで完全に浸透した
老人語を使うキャラクターに「○○博士」みたいな人が多いのもここから来ている
江戸や明治の頃から「一部地方の方言以外では実際に老人が使っているわけでもないけど、フィクションの老人といえばこんな言葉」という状態のままずっと使われ続けている。
女性口調のいわゆるてよだわ言葉も似たような成立事情。ある時期に確かに使われてたことがあって、フィクションの記号的キャラクター表現として使われるようになって、そういう属性の人物の使う言葉のイメージとして定着・浸透してしまったもの。
すんごい詳しくありがとう!!! なんで使われない言葉が残ってるかずっと不思議だったんだ!マジでありがとう!