結論:インデックス ファンドへの投資は極力避けるべきこと(条件付きで)
理由は次の通り。
・インデックス ファンドの投資先は玉石混淆のため、高いリターンは期待できない。
・十六年間投資し続けてきたTOPIX連動型ファンドの運用成果は+101.4%。二倍超となったが、複利利回りで考えると年率+4.5%であった(TOPIX構成企業のROE平均に近い)。銀行預金よりははるかに良いのだが、株式に投資したにしてはリターンが低い。これに対して、個別に投資先を選別した個人ファンドの運用成果は+229.2%、三倍超となった。複利で考えれば年率+7.7%である。
・投資先の分散効果が高いのはインデックス投資のメリットであると同時にデメリットでもある。株価指数を構成するすべての会社を詳細に理解することは不可能なので実質的に評価不能なのだ。高い分散効果と勢いに乗る他ない。ただ、過去の実績を見るに、インデックス ファンドへの投資は悪いものではなかった。
・投資先の評価はできない、する気もない、という投資家はインデックス ファンドへの投資がベストとなる可能性がとても高い。ただしそれはセカンド ベストであって、個別に会社を評価し、集中投資が可能な投資家にとっては、インデックス ファンドへの投資は大きな機会損失を招く結果となる可能性も高い。