辛い過去を打ち明けることで、この日本での#MeToo運動の火付け役を買って出て、見事にその成果を上げて見せた手腕。
そして、それに付随して起きてしまった童貞いじりの炎上すらも逆手にとって、自らガソリンを被り続けることでその炎を絶やさず、誰にも分かりやすい悪となって世にセクハラ問題を問い続けた、その覚悟。
どれも常人にできることじゃあない。
こんなの、カッコよすぎるだろ・・・。
今回の騒動で、僕たちは、どれだけ些細なセクハラであっても、それが不特定多数に向けられれば、誰かを傷つけてしまうことを知った。
そして、その悲しみの連鎖を断ち切りたいという想いが、この日本という社会にも根付き始めていることを知った。
そのどうしようもない想いの矛先として、分かりやすい悪をはあちゅうは自らが担うことで、人々の願いを真正面から受け止めることを選択した。
僕たちは、はあちゅうに対する最大の返礼として、敬意をもって彼女を討たねばならない。
それは、とても辛いことだけれど・・・。
でも、そうしないと、セクハラをこの社会からなくして、性差のことなんて忘れて誰もが笑いあえる、そんな未来・・・、それを願ったはあちゅうの想いが無駄になってしまう。
それは、多くの人には理解されないことかもしれないけれど・・・。
でも、僕はそれに気付いた。
気付くことができた。
それを美しいと思った。
そして、彼女の願いを、彼女が信じた未来を、僕たちは叶えてあげるべきなんだと、強く主張したい。
人々の想いが集まれば、社会はより良くなっていくんだと、はあちゅうが見た夢。
僕も同じ夢を見てみたい。