35歳、独身男。そろそろ年末なので実家に隠してある大量のエロ本を処分しようとした。
土曜が実家のある地域の資源ごみの回収日なので、何食わぬ顔をして前日に実家に帰り、
そして、朝六時にこっそりと起きて、それを両親に見つからないようにゴミ捨て場に出しに行く。
輸送しなければならないエロ本の束は四つ。一つ一つが結構重い。
ここで皆さんは、エピソード5「帝国の逆襲」のホス撤退戦を思い出してほしい。
氷の惑星ホスから帝国軍の包囲を掻い潜り、無事に何隻かの輸送船を宇宙空間に脱出させなければならない。
「一隻ずつが精一杯です」
指揮官であるレイア姫に士官が進言する。それにレイヤ姫がこう答える。
あえてリスクを取りながらも、早急に輸送船を脱出させることを決断したレイア姫。
エロ本の束も、一つ一つがなかなか重いので、一つずつゴミ捨て場に運ぶのが背一杯だった。
しかし、早くしないと親が起き始める。
ホス撤退戦では、一つ目の輸送船の集団が無事に脱出したという知らせが入った時、
兵士たちが歓声をあげていた。
俺も、一つ目のエロ本の運搬を終えた時、同じように、土曜の朝の陽の光に向けて、歓声をあげた。
さあ、冒険は始まったばかりだ。
みんなも、こうやって日常をスターウォーズになぞらえて生きると、色々捗るよ。
お試しあれ。