2017-11-06

一生このままって言うほど長く続く気がしない

誰とも付き合ったことがない。もう30年生きててそんな気配があったこともない。

恋人がほしいって言う人の話を遠くから聞き続けてここまできてしまって、なんか完全に別の層で起こっている出来事の話という気がしている。

豪華客船で旅してみたいし、ナウシカみたいにメーヴェで飛んでみたいし、特別な親指でなぞるところ全てに緑を生やしてみたいし、恋人と並んで座ってもう話すこともなくなった夜中につまらない映画をぼーっと観てみたい。

そういうことがどれも同じ感じで、今こうやって酔っ払ってぐだぐだ書いている自分と、階層が違うので永遠に重ならない世界だという気がする(どちらが上かとかそういうことを言いたいんじゃなくて)。

他の人たちが一生懸命勉強したり部活サークルバイトに打ち込んだり、積み上げた本を読んだり新しい塗り方の練習をしたり、自分の住んでる街の細い路地までくまなく歩き回って過ごしているときに、何もしないできてしまって、羨ましいとか後悔とかいうのとも違うんだけど、なんか時々、ただただ自分うんざりする。

今まで他の人のしている努力から逃げて、他の人たち自身からも逃げて、何もしてこなかった自分のこれからにそのままここまでの直線を伸ばして引っ張ってみると、やっぱりどこまでいっても何もないような気がするし、どこまでもというほど長く続いていける気がしない。

時々めちゃくちゃさびしい。

さびしいけど人間が怖い。

吠えたり飛び掛かったり噛み付いたりするかもしれないから犬が怖い、っていう人を知ってるんだけど、同じ理由人間が怖い。

遠くから見ると毛並みがふかふかで、歩くところなんかもう心底楽しそうだったり、年取ってしょぼしょぼしててもそれはそれでいつまでも幸せでいてほしいと思ったり、そう思うんだけど自分では絶対に近付けないとも思う。

みんな幸せでいて、もっと幸せになってください。

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