結婚したのを機に田舎に引っ越して、ときどき父親の農業を手伝ってる。その手伝いの仕事があまりにイライラさせられるので、ある時なんでだろうと分析してみた。これが巷で見るダメな上司のアンチパターンにマッチしていて、興味深かったので残しておく。
朝、トウモロコシにネットかけるから手伝ってー、と言われて網やら棒やらを持たされ、畑に着くと開口一番「じゃそこに棒立てて」。何のために(鳥害・獣害を防ぐため)何をするのか(網をカサつきの棒で支え、下も隙間なく地面に留める)の共有がないので、アバウトな指示で何をしたらいいのか判断できない。
指示がみんな「そっち引っ張って。そっちやない、こっちや、こっち」というありさま。こっちって東のこと? 東側を下に引っ張ったらいいんやね? といちいち確認する必要がある。
最後に検分していて「あーダメダメ、こんなんじゃ(獣が)入ってしまうがな」。分かるわけないやん、と口答えすると「考えたら分かるやろ、そんなん常識や」。どういう価値基準や美意識で判断してるかを知らされず、仕事が終わってからダメとだけ伝えられるのでやる気がなくなる。
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こんな上司いるわけないだろー、と本やネットを見てて笑っていたが、いた! と可笑しかった。しかし実際父親は悪くなくて、これらのことを伝えたらみるみる改善していきつつある。ただ他人と作業する機会がこれまであまりなかっただけらしい。みんなも気をつけよう!