規制緩和したい側の理論としては、「間口を広くしてその分競争で質をよくする」みたいな話
この理屈って、全ての資格について人材が無限に湧いて出るし、競争で負けた人材は消滅するか別の全く新しい人材としてやり直すのが前提になってない?
今後、少子化で人口は減っていって、新しく大学生になったり資格試験受けたりする人も減るんでしょ
仮に獣医師の規制がなくなったら、一時的なブームとして獣医師は増えるかもしれないけど
若者の数は有限なのだから、獣医師志望者が増えたらそのぶん、他の資格職になろうとする人は減るはず
獣医だけを規制緩和するならともかく、全ての資格職をその方向でやっても、結局全体の人数が足りなくて健全に競争できるようになるとは思えない
さらに言えば、獣医みたいに育成に時間がかかる資格は、若者が人生の大事な時期をそのために費やしている
競争させて脱落した人は、すでに若くなくなっていてやり直すのも大変だ
そんな人を量産することで質を担保するのって、やり直しがしやすくて、かなり豊かな社会にしかできないことなんじゃないだろうか
現実としては、一時的にブームで獣医が増えてもその後は結局資格取得者が元通りくらいの水準になって
規制が無くなった分全体の質は下がるが、人手不足なので低レベルなのも使わざるを得ない、ってなるんじゃないの
(規制緩和が必ず悪って言いたいわけではないよ)
間口を広くするだけなら、学費も低廉にしないとならない。 だけども、弁護士も薬剤師もその他多くの各種食えていた士業はみんな、高額の学費を必要とするようにかわり、 それでいて...