2017-07-24

パンダの日

中国四川省のある地域ではパンダを食べる風習がある。

子供の健やかな成長を若竹がまっすぐ伸びることにちなんで、それを主食とするパンダを食べるのが発端なのだそうだ。

祭りの日には村人総出で山に入り狩りを行い、子供は肝を家族は肉を食べる。この行事は少なくとも六百年以上の伝統行事であるようだ。

WWF独自調査によると平年120頭程度のパンダ捕獲殺害されているが、近年の急激な経済成長に伴って捕獲数も増加傾向にあり、関係者危機感を募らせているという。もちろん再々の警告はなされているが、伝統的な食文化に口を出すなと現地からの反発も強い。専門家意見では早ければ二十年前以内に野生のパンダ絶滅する恐れがあると予測している。

といった話を職場でしたところ

「これだから中国人は」

あいつら食い意地だけは世界一からな」

「最低、絶対に許されない」

「むしろあいつらが絶滅すればいい」

満場一致で批難となった。

そこで俺は

「本当は中国人じゃなくて日本人絶滅寸前のうなぎ伝統文化と言い張ってで食い尽くすって話なんだけどね。日本人は身勝手な食いしん坊。世界からはそう見られているよ。」

って言ったら、同僚たちは酸欠の金魚みたいに口をパクパクさせながら顔を紅潮させていった。

次の日から俺は涼しい顔して容赦のない噓をつく極悪人扱いで、何も信じてもらえなくなった。二年前の土用の話。

虚構の真似はほどほどにな。

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