2017-07-19

親が死ぬ

親が余命宣告された。

数ヵ月から1年以内に再発して死ぬ

入院中は可能な限り面会に行った。

親も私も退院を待ち望んでいた。

退院直前、入院中に劇的に悪化した認知症に鬱が加わった。

鬱への治療はなかった。退院まで時間がなかったから。

帰宅したとたん、環境の変化もあって鬱が悪化した。被害妄想も加わった。猜疑心の塊になった。唯一の家族である私がその対象になった。

私が嫌で家を飛び出そうとするからチェーンに細工した。監禁されていると思い始めた。

ますます憎しみが強くなった。

いま、自分を憐れんで泣き、心配する私を睨み付け、手を振りほどき、背を向ける。

差し出す水を拒み、用意した食事を拒み、マンションベランダフェンスを乗り越えようとする。

翌日には何事もなかったようににこやかとなり、翌々日にはより悪化した憎悪を向けられる。

退院して数日すれば落ち着きますから病院は言う。

いつまで待てばその日が来るのか。

認知症と酷い鬱状態が「待てば」治るのか。

こんな親でも1年以内には死ぬ

憎悪のなかで死んでいくのか。

それを見送らなければならないのか。

その前に、親より先に死ねればと強く願っている。もはや子供の死を理解することもないだろうから、泣かせることもない。

これを読んだひとが、私の死を願ってくれれば、こんなに幸せなことはない。

よろしく頼む。

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