つまりは増田達が日々行っているあらゆる業務が国民の血税によって成り立っているということだ。
同時に増田もまた国民の一人であることを思うと叫びたくてたまらなくなる。
「我々はこんな事のために税金を払っているつもりはない!」
と。
具体的に何がどうなのかは言えない。
増田は一度会社をやめ、花の蜜に誘われるように公務員へと転職した。
そして現実を知った。
だから保身に走る。
保身に走るような人間に囲まれているのでそのことにもはや恥は覚えない。
恥を覚えないことが恥ずかしいという感情はかろうじて残っている。
先輩がみなそうだからだ。
こんな奴らに税金が払われているということに怒りを覚える。
だが、そんな奴らに払う税金を雑に絞った結果としてこんな奴らだらけなのも事実だ。
増田の先輩たちはきっと何もかもをどこかで間違えた。
きっと彼らは、なぜこんな形で税金を使っておいて平気でいられるのかと疑問を感じる回路を最初に破壊したのだろう。
自分の心を守るために。
増田も2年間かけてそれを行っている。
公務員になって2年。
石の上に3年という言葉もある通り段々と感覚が麻痺して訓練された無能へと近づいていくのが自分でも分かる。
まだ増田が新人としての感覚を残してるうちにこのエントリを書きたかった。
五月病という形でやってきたこの最後の波が終われば増田は別の何かに変わってしまうと思い慌てて書いた。
もう思い残すことはない。
抵抗する力は今の増田には残されていない。