シンプルにDeNAのキュレーションメディアの中でMERYだけは体制が異なるからです。
DeNAのキュレーションメディアの買収の順番は、最初にiemo、次にMERY、その後FindTravelです。
DeNAの社長とiemoの社長が知り合い、キュレーション事業をやることが決まったのが最初。
ただその際、iemoよりも大きなMERYというメディアがあるため、ファッション分野はゼロから立ち上げても
追いつけないことがわかっていたためiemoとともにMERYも買収するという決断になりました。
買収に関する発表のタイミングは同時でも、話の順番はiemoが先だったわけです。
しかし現執行役員にあるのはiemoの社長の名前であることが示すとおり、
キュレーションメディア事業自体はiemoの社長主体で行われることになります。
ただ、iemoよりもMERYの方がずっと大きいので、MERYの運営だけはMERYの社長主体で
行われるという体制になりました。
現にiemoやWELQなど、DeNAのキュレーションメディアの運営事業部はDeNA本社のヒカリエ内に
あるのにたいして、MERYのオフィスは別の場所にあることからも、MERYが治外法権に
なっていることが推測できるでしょう。
そして、今回のWELQやらJOOYなどを始めとした新規立ち上げのキュレーションメディアは
つまるところiemoのクローンです。iemoをベースとして新規に作られたメディアです。
運営体制もiemoと同じ場所で、同じ方針で行われているわけです。
ではMERYと同じく外から買収したFindTravelはなぜ今回閉鎖されたのかと言えば、
メディアとしての大きさの違いです。
DeNAのキュレーションメディアで一番大きいのはMERYです。
事業の主導権を握っている人と最大メディアを運営している人が異なるねじれ現象があるわけですね。
だからMERYは治外法権、FindTravelはiemo体制傘下に入ったという違いがあります。