麺をすする音が、西洋の文化では受け入れられない。これからの国際化には・・・
洋の東西、文化や価値観が違うのは当たり前で、他国のマナーが国際標準と思い込むのが如何に愚かな事か理解していない。
しかし他方、麺をすする時に音を出すのが、逆にマナーだとか言う誤解が広まっているのも、自国の文化に対する理解が少なすぎると思う。
日本でも、食事中に音を出すのは、相応に無作法である。当たり前である。
しかし食事中ぐらい気楽にと言う考えがある。これは仏教の修業に由来する。僧が音を立てずに修行するものがあり、会話も含め一切無音で生活する。その際、唯一許されるのが、食事の音である。
苦しい修行の最中の、唯一の楽しみぐらい気楽にっというものだ。
そして、もう一つが、そばなどの麺類が、江戸の大衆文化であるという事だ。
上品でない町衆の、文化なのである。品とか礼とか、作法などと言うのにこだわるのが、無粋なのである。
粋とかのカッコよさは、礼法、作法、フォーマルから、外したところにある。
麺をすする時に音を出すのはマナーではなく、粋である。その辺りの勘違いを正すべきである。
アメ公もハンバーガーを外で食べるのが、マナーだとは言わないはずだ。あれは粋と許容されているだけなのだ。
だから外国人はラーメン屋で、すする音が不快などと言う、無粋なことは控えるべきだし。
日本人も、麺をすする時にこれ見よがしに音を立てるのも、見っともない。
それは粋ではなく野暮である。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161121-00010004-abemav-soci